【登場人物一覧】
● ナギサ
潮流の民に属する語り部。物語の主人公であり、記憶と語の繋がりをたどる旅を通じて「潮織の語り部」から「深層の語り部」へと成長。最終的に語を循環させる者として未来の語り部・ユナへ語を託す。
● 青年(リュウセイ)
中盤からナギサと行動を共にする青年。かつて語を失ったが、ナギサとの旅の中で語を取り戻し、語り部として覚醒。
● 祖母
ナギサの原初の記憶に登場する存在。貝殻を手渡し語を導いた人物であり、記憶の深層での象徴的な声。
● 老女
ユリノハマにいた語り部のひとり。ナギサの語の起点となる記憶の一部を担っている。
● ユナ
第15話に登場した少女。潮の波に導かれシオクラへ辿り着く。語を受け継ぎ、新たな語の始まりとなる存在。
● 渡し守(伝承上の存在)
語を過去へ返し、未来へ渡す役目を担う者たち。第14話にて祠の記録と共に語られる。
【用語集】
● ユリノハマ
潮流の民の記憶の始まりの地。ナギサの原初の体験がここにある。
● ツヅラナミ島
語の渦の中心地。潮鏡や潮の心(記憶の深層)を擁する、語の交差点。
● 潮の渦(語の渦)
無数の語と記憶が交錯する場。ナギサが「潮織の詞」として再覚醒するきっかけとなった。
● 潮鏡
語る者の記憶を映し出す巨大な鏡。ナギサとリュウセイが語を重ねる中で深層へと至る。
● 潮の心
ツヅラナミ島の洞の最奥に存在する、語の根源と繋がる場所。語の原初の記憶に触れる神聖な泉。
● 潮の書庫
過去の語り部の記録が保管されている場所。語の始まりや記憶の波が記されている。
● 潮の回廊(語の回廊)
語を封じ継いだ者たちの声が眠る回廊。語の断片が貝殻の中に宿る神聖な空間。
● 記憶の祭壇
語り部たちが記憶の貝を残す場所。潮の花のような光が咲き誓いの場ともなる。
● 潮の記憶盤
記憶の軌跡を可視化する巨大な石盤。ナギサが自身の語を収め、未来へと託す場。
● 渡し守の間
語を未来へ渡す最終の聖域。潮の記憶盤が安置されている。
● シオクラ
最終話の舞台。語の環が閉じ、また新たに始まる地。
● 語の環
過去・現在・未来の語が重なり、循環する象徴的な存在。空に七色の環として現れた。
● 語の種
語り部が次代に語を託す際に渡す象徴。ナギサからユナへ手渡された。
● 始まりの貝
語の受け渡しの象徴。ナギサがかつて受け取った貝とユナの持つ貝が呼応した。
● 語り継ぎの誓い
第13話にてナギサが誓った言葉。忘れられた語を未来に繋ぐという語り部の意思。