
変革の雷を纏う闘いの神。時に厳しく、魂の目覚めを促す導き手。
すべてを焼き尽くし、真の道を照らす。
司る領域:
起業・勝負運・試験突破・競争・転機の突破・行動力の覚醒・リーダーシップ・勝ち運
「雷鳴(らいめい)の誓い」
荒れ果てた丘に、かつて誰も近づこうとしなかった場所がある。
絶えず雷鳴が鳴り響き、命あるものは近づけばその雷に焼かれてしまうと恐れられていた。
だが、そこには一柱の存在が棲んでいた。
その名はカミナタチ――
雷と焔を統べる「目覚めの神」、変革の刃であり、魂を目覚めさせる試練の守護存在である。
カミナタチはすべてを焼き尽くす雷を呼ぶ。
だが彼は決して怒りや破壊のために力を振るうのではなかった。
彼がもたらす光は、「真の願いを貫く覚悟」にのみ応え、試すものだった。
ある村に、何をしても自信を持てぬ若者がいた。
人の目を恐れ、語ることをやめ、挑戦することも避け、ただ毎日を流されるように生きていた。
ある日、夢にひとつの光の玉が現れる。
それは言葉を持たず、ただ彼に近づき、額に指を当てた。
「問いをもて。」
目覚めると、彼は己の中にあった小さな願い――
「自分の語を持ちたい」という想いに気づいた。
彼は人々に嘲笑されながらも、雷鳴鳴り響く丘へと向かった。
あまねく雷鳴が彼を試し、道を阻んだ。
だが、何度倒れても、彼は進んだ。
七度目に立ち上がったとき、雷が空を裂き、一筋の光が道を開いた。
そして現れたのが、真紅の稲妻をまとうカミナタチだった。
彼は語った。
「おまえが語を持たぬのではない。
語が、おまえの覚悟を待っていただけだ。」
その日から、若者の語は雷のごとく鋭く、熱く、聴く者の心を揺さぶるようになった。
カミナタチは今も、迷いの中にある者の前に現れる。
願いを抱きながらも踏み出せぬ者、声を上げられぬ者。
その者に「決断」という焔を授け、「目覚め」という雷を落とす。
あなたの中に、まだ語られていない“願い”があるならば――
カミナタチの雷は、いつでもそこに雷鳴を轟かすだろう。