シオクラの夜明けは、いつになく静かだった […]
ツヅラナミの夜は深く、まるで世界そのもの
潮の渦の中心で光に包まれたナギサと青年の
ツヅラナミの渦の中心へと、ナギサと青年は
ツヅラナミ島の渦の中心――その地は、言葉
シオクラの潮風が静かに揺れるなか、ナギサ
風の向きが変わったのは、夜明けのことだっ
「潮の書庫」に通い詰める日々が続いていた
シオクラの島に足を踏み入れてから三日。ナ
翌朝、ナギサは光の消えた浜辺に立っていた