山は、静かだった。 だがその静けさは、か […]
山に、風が届いた。 それは遠く“風渡りの
山の奥に、語ってはならぬ“祠”があった。
山は語らない。ただ、すべてを記憶している
登場人物一覧 ◆ カラハ(主人公)風渡り
風が、巡っていた。 それはもう、ただの空
風は、静かに流れていた。 けれどその中に
高原の道に、風が走っていた。 それはこれ
風の中に、懐かしさがあった。 それは生ま
谷を抜け、森を越えた先――カラハは荒れた